皆さんは,遠隔(オンライン)診療について,ご存じですか。
コロナ禍では,非接触のメリットで話題になったことから,
聞いたことはあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は,中山間地域での課題を解決するための遠隔(オンライン)診療ということで,
安芸太田町で行われた実証実験をご紹介します。
安芸太田町は,広島県の北西部に位置し,町面積の約90%を森林が占める自然豊かな町です。
県内では最も人口が少ない自治体ですが,現在,積極的にデジタル技術を活用しています。
例えば,医療分野について「病院への入院や介護施設への入所が必要なほどではないが,
通院には支障がある」という高齢者が増加すると予想されており,医師の数が限られる中で,
訪問診療や巡回診療を増やすことが困難であるという課題があります。
こうした課題に対応するため,遠隔地へ看護師・医療事務員を派遣し、
近隣の患者さんに来て頂くDtoPwithN (ディートゥーピーウィズエヌ/Doctor to Patients with Nurse)
という方法での遠隔(オンライン)診療の実証実験を行いました。
この方法は,現場に看護師などが同席するため,デジタル技術が苦手な方でも,
気にすることなく受診することができるというメリットがあります。