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自動腹膜灌流装置というのは、腎不全の患者さんが在宅で行う「腹膜透析療法」を支援するための装置です。腎臓が慢性的に機能不全に陥っている方は、腎臓の代わりに血液中の余分な水分や老廃物を取り除くため透析治療を行わなければなりません。
透析治療にはコンソールと呼ばれる装置を使用して、血液回路とダイアライザー(透析膜)を介して血液中の余分な水分や老廃物を除去する「血液透析」と、おなかの中に透析液を入れて体内で浄化する「腹膜透析」の2種類があります。さらに腹膜透析に関しては、腎機能に応じてですが、透析液バッグの交換を1日に4回程度繰り返す「連続携行式腹膜透析(CAPD)」と、夜に寝ている間に自動で透析を行う「自動腹膜透析(APD)」があります。
自動腹膜灌流装置は夜中に自動で腹膜透析を行う装置で、設定した条件に基づいて自動的に透析液を体内に注入・排出を行い、夜寝ている間に自宅で透析ができるため、日中の時間を有効活用できるメリットがあります。