清水池 「MotionBoard」は、現在の製造状況や工場内の温度・湿度などのデータを、インターネットブラウザを使いグラフや表として「見える化」できるシステムです。取得したデータをリアルタイムにダッシュボード画面上に表示でき、さまざまなシステムや用途に拡張が可能な、使い勝手のよいシステムです。プログラムレスで、視認性に優れた画面を簡単に作成することができます。
MotionBoard導入前は、作業工程で機械が停止した時間などを「どういう理由で何分止まった」と、エクセルに入力・集計し、月ごとに紙に印刷し貼り出していました。元々、当社では、工場の現場における生産状況などを掲示し「見える化」する文化が根付いていました。しかし、掲示物は手作りゆえ、情報がリアルタイムではない。設備の稼働状況や生産実績など、リアルタイム性や正確性が要求される情報の可視化ができていないという課題がありました。
DX化の必要性を感じた上層部が、データ収集や分析、可視化ができるツールを導入しようと決断。そこで、いくつかのBIツール(データを分析し可視化するソフトウェア)やスキャダ(生産工程の自動化を図るシステム)を比較検討し、MotionBoardの拡張性やユーザビリティーを評価しました。導入に際しては、日本製のツールであることが大きかったです。MotionBoardの顧客には国内の製造業が多いこともあって、当社のニーズに沿った、使いやすいデザインであったことが決め手でした。