私たちは毎年8〜9月にかけて市内の農地が利活用できているか、調査を行なっています。農業委員19名、農地利用最適化推進委員18名でパトロールをしており、夏の暑い時期であることも合わさり、なかなか大変な作業です。もちろん、平坦な農地ばかりではなく、中には急傾斜地があったり、有害鳥獣を入れさせないための柵が設けてあったりして、危険や手間を伴う場所も少なくありません。何とか楽に作業ができないかと思案していたところ、市内でドローンを使った農薬散布にいち早く取り組んでいる大信産業さんを思い出し、相談に上がることにしました。状況を説明すると、「ドローンに高性能カメラがついているので、一度デモフライトをしてみましょう」とご快諾くださり、一部エリアの上空を飛んで撮影してみることにしました。撮影できた画像は想像以上にクリアで、作業自体も歩いてパトロールする時の半分以下の時間ですんだので、次年度から本格導入したいと伝えると、「だったら兵庫県のサグリ株式会社さんが開発した『ACTABA(アクタバ)』というアプリがあるので、一緒に導入してみてはどうですか」と提案をいただきました。ACTABAは衛星とAIを用いて農地が遊休化していないかを解析するもので、非常に画期的なアプリです。ドローンと併せて使うことで、精度の高い農地調査が行えると考え、両方を組み合わせることにしました。