私たちは、看板やサイン、LEDなどを扱う会社であり「情報を『形』にする」ということを経営理念に掲げています。先代が「これからは電光掲示板の時代だ」と、大手企業が作る既製品の電光掲示板販売を始めたのが、今から30年以上前のことです。しかしながら既製品では見せ方に限界があり、「もっと長さのあるものが欲しい」「大きなものを一面に使いたい」というようなお客様のご要望をいただく中で、オリジナルを作ろうと考えるようになりました。経験豊富な技術者を迎えて開発を進め、表示サイズに限らず、既存看板への埋め込みなど、本体のデザインにもこだわりました。また、当時は青色LEDが発明される前で、フルカラー表示ができずオレンジ色の文字中心の電光表示のみでしたが、21世紀以降はそれらも取り入れ、鮮やかな映像も映し出せるよう再開発しました。これが、電光掲示板から俗に言われるデジタルサイネージへの進化となりました。デジタル技術を活用して映像や文字を表示するデジタルサイネージは、従来の看板に比べ情報量が圧倒的で、多様な見せ方が叶う広告媒体です。ビルの壁面や国道沿いに設置する屋外用LEDビジョン、大型施設の室内に掲示する屋内用LEDビジョン、また高輝度液晶ディスプレイを活用し、タッチモニターを搭載したタイプ、メッセージを発信できるタイプなど、オーダーメードで製作できるようになりました。導入費用は大きさやスペックにより異なり、数十万円~数千万円単位になります。かつてはデジタル広告といえば数千万円が当たり前の世界だったので、数十万円から可能になったのは大きな進歩だと思います。