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インタビュー
Nurse and Craft(ナースアンドクラフト)合同会社CEO 
深澤 裕之 (ふかさわ ひろゆき)さん
DXと人の力で人生100年時代を応援!
どのような事業を展開していますか
 人生100年時代。長く健康を維持しながら、毎日を元気に過ごせる新しい暮らし方を提案しようと2019年、呉市の大崎下島で起業しました。事業の一つが、訪問看護サービス部門です。看護3人と作業療法士1人を雇用し、週4日のフレックス勤務をベースに、複数の仕事を持てる「パラレルワーク」を実践。副業として農作業に携わる看護師もおり、地域住民との交流を楽しみながら、見守りにもつなげています。業務面ではデジタル化を図り、デスクワークは可能な限りリモートで対応できる環境を整備。仕事効率が高まった分、ケアマネジャーやかかりつけ医との連携を強化するなどサービスの充実に努めています。
デジタルクラフト部門の活動内容は
 「地産地消のテクノロジー開発」をテーマに、3Dプリンターなどのデジタル工作機械を使った、オーダーメードの福祉用具を製作しています。病気や事故、加齢などを理由とする障害の状況は人によってさまざま。看護や介護の知見を生かし、本人の身体状況や住環境に合ったオリジナルの福祉用具をデジタル加工で、安価に短時間に作れるのが特長です。これまで、半身まひの人でも自力で爪を切れたり、箸や筆記具を使いやすくしたりする自助具を製作しています。 
自助具を制作する3Dプリンター
製作した自助具
IoT(モノのインターネット)を活用した福祉サービスも開発しています
 スマートウオッチを活用した健康チェックと看護師の定期訪問を組み合わせた高齢者見守りサービスの実証実験を2010月から2回に分けて始めました。体温、血圧、血中酸素濃度などをスマートウオッチで計測。人工知能(AI)で分析し、病気の予兆などを察知すると看護師のスマートフォンに通知が入る仕組みです。島内では「便利で安心」と実証実験は好評のうちに終了。長期間にわたる健康データが蓄積された点で、かかりつけ医からも高い評価を受けました。今後はセンサーを設置して取得した照度、温度、湿度などの環境データを生かしてサービスに加えていく方針です 
スマートウオッチでバイタルデータを取得し看護師の定期訪問と組み合わせる実証実験を実施た。
デジタルの力を生かし、どんな未来を目指しますか 
 新型コロナウイルス下による外出自粛で高齢者の運動不足が懸念される中、拡張現実(AR)技術を用いて、見慣れた自宅の部屋や散歩道などを背景に、ゲーム感覚で体を動かせるアプリをテスト開発しました。タブレット端末を使って起動すると、カメラに写る空間の画像にさいころ状の物体が次々と浮かび、手足を動かして触れる動きをすることで、一つずつなくなる仕組みです。利用中の心拍数や血圧などのデータを取得・解析し、健康を支援するプログラムも組み込みたいと考えています。こうした個人の健康情報をデジタル技術で一元管理し、かかりつけ医の診療に生かしたいと考えています。
 DXを展開することで新たなビジネスが創出され、その影響によって地域医療の質が向上し、島民の健康寿命アップにつながると信じています。
タブレット上にダイスが浮かぶ運動支援アプリ
VRサービスとの組み合わせを構想
Nurse and Craft(ナースアンドクラフト) ホームページ:https://nurseandcraft.io/

Nurse and Craft(ナースアンドクラフト) フェイスブック:https://www.facebook.com/nurseandcraft/

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