コロナ下でオンライン診断は大きく進展しました。さらに、医師と患者だけでなく、第5世代(5G)移動通信システムのネットワークを使って、経験の浅い若手医師が遠隔地にいる専門医の助言をリアルタイムで受けて診療したり、熟練医師が遠隔地の手術支援ロボットを操作したりするなど、都市と地方の医療格差の解消に向け、医師と医師をつなぐ実証実験がすでに始まっています。
そのほか、手術の画像情報や履歴を収集して、人工知能(AI)を使って匠(たくみ)の技を解析し、若手医師のスキルアップを大幅に早めたり、皮膚を縫うといった簡単な役割を自立制御のロボットで自動化して医師不足の解消に役立てたりすることもできるでしょう。さらに、手術支援ロボットが安価になれば、救急車内でロボットを使って緊急手術を行うなど、救える命が増えることにもつながります。