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インタビュー
広島県海田町町長
西田 祐三(にしだ ゆうそうさん

子育てしやすい町づくりに、デジタルの力を役立てています
「かいた版ネウボラアプリ」を導入した背景は 
 子高齢化は国全体の大きな課題です。本町でも長期的な視点に立って子どもを増やし、人口減少を食い止めなければ持続可能なづくりは考えられません。そのためには暮らしやすく、子育てしやすい町であることが不可欠です。妊娠から出産、子育てまでをワンストップで支援する制度「ネウボラ」に力を入れる広島県のモデル事業として、本町は2017年度から「かいた版ネウボラスタートさせました。その一環として導入したのが、19年に始めたネウボラアプリです。町が発行している「かいた版ネウボラだより」や町のホームページなどに掲載している地域の子育て情報を、スマートフォン見ることができたら便利なのでは考えました。 
どんなアプリですか
 妊婦の健康記録や胎児、子どもの成長記録、予防接種のスケジュール管理などができます。また、イベントや教室などのお知らせが届いたり、医療機関や公園、保育園・幼稚園などを検索できたりと、子育てに関する地域の情報がこのアプリ一つで把握できます。また、新型コロナウイルス関連町のニュース確認することができますさらに、家族で情報共有できるように母親だけでなく父親祖父や祖母らにもアプリダウンロードお勧めしています。私も母子モで孫3人の成長曲線を見るのが何よりの楽しみです。世代間の交流を深められるのも、このアプリの魅力です。
評判はいかがでしょうか?
 1月末の時点でアプリ利用人数は738。認知度も高まり、利用者は年々右肩上がりです。「地域の子育て情報をキャッチできる」「予防接種をうっかり忘れない」などの声が届き、評判は上々です。町の子ども・子育てに関するニーズ調査では、就学前児童の家庭の83.7%、小学生がいる家庭の77.4%が「子育てしやすい町だと思う」と回答しています。現在、15歳未満の本町の口割合は県内で最も高く、「広島で一番若い自治体」といえるでしょうこれらは、「かいた版ネウボラ」地道に取り組んだ成果だと考えています。
国勢調査より算出
今後どんなDXに取り組んでいきますか?
 本町はネウボラ事業以外でも積極的に、DXに取り組んでいます。町の広報紙をスマートフォンやタブレットで見る場合に9カ国の多言語で読み上げたり、翻訳できたりするデジタルサービ18年の西日本豪雨で被害が出た河川の近辺など7カ所にカメラを設置して、ホームページ内で状況が画像確認できるようにしています。また、23年に完成する新庁舎は、21年4新設したデジタル推進課を中心にデジタル環境をさらに整えていくつもりです。DXで大切なのはただ単に業を効率化するだけではなく、人がデジタル技術やデータをどう使い分析して役立てるかです。人と人とをつなぎ、心をつかむ取り組みにしていきたいと考えています
海田町新庁舎イメージパース
海田町新庁舎イメージパース
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