デジタル技術を生かし、熊野筆の魅力をより多くの人に知ってもらおうと2021年秋、自社工場(広島県熊野町)に非接触で画面を操って筆づくりの歴史などを学べる仕組みを導入しました。プロジェクターを使い、2階の階段踊り場の壁に120㌅の画面を映写。天井に設けたセンサーで人の動きを感知し、映像メニューの選択ができます。メニューには筆づくりの工程や当社の業務を紹介するコンテンツや、好きな色を選んで絵が描けるゲームがあります。システムの導入により、新型コロナウイルスの影響で激減した見学客は徐々に戻ってきています。このほか、拡張現実(AR)技術で洗顔ブラシの泡立てを体験できるスマートフォン用のアプリも開発して好評です。