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インタビュー
深江特殊鋼株式会社/代表取締役 
木村 雅昭 きむら まさあき )さん
鋼材・機械加工品ビジネスのDXにより全国へ販路を拡大しています!
Amazon」を掲げたDX戦略とはどのようなものでしょうか? 
 当社は特殊鋼材料・加工品を販売しています。通常の鋼に各種の元素を加えて性能を高めた特殊鋼材は、5mm角の小さな部品から、自動車の金型、工作機械の構造部品、船舶用の大型シャフトまでさまざまな用途に使用してもらっています。
 当社のDX戦略は、商談・提案活動、見積もり、受発注のオンライン化を進め、ビジネススタイルをウェブ上でのプッシュ(提案)型へと改革することです。例えば2020年は、技術情報の提供や、機械加工する材料の調達や加工、納品などを一括して手掛けるウェブサイト「メタナビ(https://meta-navi.com/)」を開設。お客さまは発注に際し、納期や仕様、加工法を指定し、当社と細かい打ち合わせを行います。これらをウェブ上でスピーディーに行えるようにしています。また、プッシュ型の営業活動として週1回、約1万社のお客さまに対して加工品調達に関する技術情報を紹介するメールマガジンを配信しています。お客さまの閲覧状況を分析し、「お困り事」を把握した上で営業活動を展開しています。
「メタナビ」トップ画面
過去に取り組んでいた「コンビニ戦略」との違いは
 動化を中心に自社サプライチェーンを最適化し、お客さまの利便性を追求したのがコンビニ戦略です。いつでも幅広いサービスが受けられるコンビニエンスストアを手本に1996年、24時間休みなく無人で切断加工を行う工場を開設しました。材質やサイズ、形状が異なる約千種類の在庫を完備。鋼材の入庫から受注、搬入、切断、仕分けなど出荷準備までの工程を自動化しました。切断材料午後4までに注文してもらえれば、翌日必ず納品します
 Amazon化戦略ではお客さまの利便性をさらに高めるため全国300社以上の機械加工協力企業ネットワークを構築。ウェブ上で切断鋼材に加え、機械加工品を提供できる体制を整えています。これにより、お客さまの「お困り事」を従来よりも幅広く解決できるようになりました。加工協力企業と連携しオンライン技術セミナー開催するなど、プッシュ型営業強化にもつながっています。 
Amazon化戦略の効果は?
 お客さまとのやりりをウェブ上で実施することで商談データを保存できますデータ全員共有できるので、営業はより精度の高い情報提供が可能となりお客さまからも好評ですまた、中小企業基盤整備機構が運営する、中小企業と国内外の企業をつなぐビジネスマッチングサイトJ-GoodTechを利用し加工ネットワークのさらなる拡大もウェブ上で進めてますその継続的な活動の結果J-GoodTechサイトから当社ページへのアクセス件数が全国トップなるなど当社の活動に注目が集まっています 
―デジタルの力を使って、どんな未来を描いていきたいですか
 ウェブ上で創出した受注はまだ全体の1割程度ですが、販売エリアは全国に広がり、取扱い確実に増えています。今後もAmazon化戦略をさらに充実させ、全国で売り上げを拡大し、ウェブ受注率の向上を図ります。今後はデジタル技術を活用し、事業の改革による効率化や社会貢献につなげていくことも目指します。その一環として、SDGs指向の営業活動にも取り組んでいきたいと考えています環境に優しい加工方法の提案や訪問頻度を下げ接触頻度を上げるDXにも取り組んでいますDX戦略をさらに加速するため、ウェブ専用営業部隊組織する方針で 
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