本文へ移動
インタビュー
合同会社Geneeaf(ジーンリーフ)/CEO
安西 翔平あんざい しょうへいさん


事業者向けのITシステム設計などに取り組んでいます

事業内容を教えてください。また、拠点を東京から江田島市に移した理由は?
 ITシステム設計、開発のほか、運用保守が主な業務です。2020年に東京で会社を設立しました個人的に以前から地方移住を考えていて新型コロナウイルスの影響で業務がほぼリモートワークとなってきたのをきっかけに215江田島市移住し、拠点移しました広島は学生時代に訪れたことがあり、とても好きな街の一つでした。中でも江田島市を選んだのは、企業誘致に積極的で自然に囲まれた生活環境が魅力的だったから深江漁港近くにある、空き家だった木造家屋を借りてオフィス兼住居を構えました現在スタッフは9人。そのうち5人がここで共同生活をしながら働いています。
オフィスから徒歩1分の道路から撮影した、江田島市・深江漁港
島内ではどんな支援ていますか
 トマト農家の伴走型支援をしています。自社サイトでの販売が伸び悩んでいるとのことで、コストをかけずにできる部分から見直しています。まずはグーグルのアカウント取得から始めました。ユーザーの動向を分析してニーズのある商品を提供していくため、グーグルアナリティクス(閲覧数などを自動集計できる分析ツール)を導入しました。オンラインで販売できるプラットフォームを紹介し、そのプラットフォームで売れるようにするために、江田島ロマーノという新たなブランドを立ち上げました。パッケージデザインも提案し、他のトマトとの差別化を図っています。売り上げが安定してきたら、次はブランドページを立ち上げたり、デジタル広告などに挑戦したりできればと考えています。今後もできることから始めていく「スモールDX」を進めていきます。
―会社名のジーンリーフは「理不尽をひっくり返す」という意味だそうですね。
 地方と都市部の教育の格差に理不尽を感じていました。学ぶ意欲があっても経済的な理由で諦める人は少なくありません。そこで、質の高い教育を誰もが受けられるよう一般社団法人を立ち上げ、ITエンジニア養成校「42(フォーティーツー)東京」(東京)の広島分校を江田島市で運営する準備をしています。スポンサー企業個人の寄付が運営原資で、学費は無料です。授業は講師がいないのが特徴。42東京や国内外のIT系企業から出される課題を生徒同士がグループ単位で協力し、クリアしていく「ピア・ラーニング」というスタイルです。
42の学習のフロー
―今後デジタルによって、どんな社会にしたいですか
 格差のない社会をつくりたいですね東京と江田島ではITについてのリテラシーに差があります。例えば江田島を「デジタルアイランド」として打ち出し、教育を通じてITエンジニアを育成ます。卒業後は地元に就職し、事業者を支援しながら共に経済活性化に取り組んでいくことで、地方と都心の差をなくせないかと考えています江田島の今後は自分の今後につがっています江田島をDXするために、江田島市民としても取り組んでいきます。
TOPへ戻る