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インタビュー
株式会社ミクセル/代表取締役
島 幸司(しま こうじ)さん
クラウド化や非対面商談で、お客様に寄り添える会社に!
――クラウド化や非対面商談を取り入れようと考えたきっかけを教えてください。
 私たち「ミクセル」は、科学技術の発展と普及を使命とする「研究支援事業」と、最新の医療技術を通じて健康な社会づくりに貢献する「ヘルスケア事業」を主軸にビジネスを展開しています。販売管理システム、社内稟議のクラウド化においては以前から準備を始めており、コロナ禍によってそのスピードが加速したかたちです。非対面商談に関しては、「もっと色々なスタイルで営業したいね」という話が前から出ていたのと、私がHBMS(県立広島大学大学院のビジネススクール)に通っていて、授業でZoomを使ったことがあり、便利だなと感じていたため、業務に取り入れたいと思っていました。こちらもコロナ禍にあって、お客様である研究者の方たちがいる大学へ入ることができない場面もあり、非接触である非対面商談を用いる機会が増えたという経緯です。もともと弊社は広島と東京の二拠点で事業展開しているので、会議などを遠隔で行うことも多く、オンラインの文化があったため移行がスムースでした。
オンラインでの打ち合わせの様子
――クラウド化の具体的な内容を教えてください。また、それによりどのようなメリットが生まれましたか。
 これまでにもさまざまなシステムをクラウド化してきましたが、現在はMicrosoft365を活用した基幹システムのクラウド化を進め、社内稟議プロセスの自動化や販売業務全般に関する管理のクラウド化による業務の効率化に取り組みました。社内稟議について、これまでだと申請を入力して確認が必要だったのですが、Microsoft365のTeamsというコミュニケーションツールを活用して自動申請ができるようになりました。多方向から一度に確認できるのと、要件を満たすとツールの方から「申請を出してください」という通知がくるので、ミスを防ぎつつ時間の短縮につながっています。販売業務に関しては、営業社員が、外で注文を受けたものを一度会社に戻って発注するのが主流だったのですが、こちらもMicrosoft365のローコードシステムを活用することで自身がその場で発注でき、移動時間の削減につながりました。さまざまなツールのお陰で場所を選ばずに仕事をできるようになったことが、一番のメリットだと感じます。
――非対面商談の具体的な内容を教えてください。また、それによりどのようなメリットが生まれましたか。
 取引先様の商品を、オンラインツールでお客様へセミナー形式でご紹介しています。商品を説明する際に、これまでもデモンストレーションを見ていただくことが多かったのですが、現場だと商品の持ち運びや搬入に手間や時間がかかっていました。一方、オンラインではその手間が一切なく、資料もパワーポイントで共有できたりと、メリットしかないのを感じています。メーカーさんも一緒に立ち会ったりするので、お客様である研究者の方から質問が出てもすぐにその場で回答できたり、One-to-manyでやり取りができるので、よりしっかりとした商談が行えています。お客様は多忙な方が多いので、自分の部屋にいながら商品説明を聞いていただくことができ、また商談の録画もできるので「後でもう一度見たい」などのご要望に応えることができ、非常に好評です。今では、オンラインの商談がすっかり根付いています。
オンラインでの商談の様子
――そのほかに行っている取り組みや、今後やりたいことがあれば教えてください。
 デジタルツールの活用については、細かいところも含めると多々あるのですが、例えばツールによって業務が可視化できるようになったのが便利だと感じています。作業効率の悪い部署がある、あるいは作業量が本当に適切か、誰か一人に偏っていないかということが数値として出せるので、原因究明が容易になりました。また、在宅ワークもかなり普及しているので、育児中の社員にとても喜ばれています。社員からは、「子どもが体調を崩して急に休まないといけないという時にも皆が快く受け入れてくれ、在宅ワークができる環境と、それが当たり前になっている会社の雰囲気の両方が実現できていると感じます」という声が届いています。今後は研究の進捗管理や研究結果の保存など、お客様のサポートをあらゆる方向で行えればと思います。もうひとつの柱であるヘルスケア事業や、視野に入れている海外事業でもDXを進めていきたいですね。まずは社内でITリテラシーを高め、適切なDXで作業効率を上げ、空いた時間でお客様にさらに良いアイデアやサービスを提供できるような、そんな会社を目指したいです。
東京の企業とつないで打ち合わせをしている様子
株式会社ミクセル ホームページhttps://www.mixell.co.jp

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