2026年2月20日、広島県主催「DX×交流イベント『デジタルで"ワクドキ"な優しい集まりをつくろう』」を、廿日市商工保健会館にて開催しました。
1 概要
会場には45名の参加があり、県内の中小企業社長、商工団体関係者、IT専門家など、幅広い立場の方々にご参加いただきました。
本イベントは、県内6地域で実施されるDX交流イベントの第6回として開催され、事例発表、講師によるポイント解説、支援制度紹介、交流会、個別相談会で構成しました。
2 事例発表及び講師によるポイント解説
向島ドック株式会社・久野社長より、船舶修繕業を「安定航行供給業」へと進化させる挑戦と、人の関係性にフォーカスした組織改革についてお話しいただきました。
● デジタル活用のきっかけと問題意識
久野社長は、社内も含めた労働集約型産業の業界課題に対して、「みんなが幸せになる」ためにはどうすれば良いかという問いから改革をスタートされました。
しかし当時、組織内では経営層も含め「関係性が悪い」「心理的安全性が低い」状態が表面化していました。そこで久野社長が問い直したのは、「一人ひとりは悪くないのに、なぜ組織になるとそうなるのか」という点でした。原因を個人の問題ではなく構造の問題であると分析し、以下の「二大ストレス」が組織文化を悪化させていると考えました。
・工期見積もりの不透明さ: 経験・勘・度胸(KKD)への依存
・段取り変更の頻発: 計画性の低さによる無駄な作業の発生
● 「仕組み」から変えるアプローチ
組織を変えるには理念と基準の2つが必要ですが、まずは基準から着手することが重要だと考え、自身の専門である生産管理の視点から環境整備に着手されました。
・ 計画のある世界の構築: 作業量を平準化し、現場の混乱を言語化。
・ 共通基準の確立: 作業標準を仕組み化し、「とにかく実行」する姿勢を徹底。
様々な取り組みを行う中で、データ化についても新たな気づきがありました。以前から紙の日報をOCRで読み取り作業分析を行っていましたが、その正確性を確認するために職員のヘルメットにRFIDを付けて得た動線と突き合わせると、日報の情報は信頼性に問題があることが判明しました。日報などの記録はその意味を理解せずに「やらされる」と “記録のための記録”になってしまうという教訓でした。
● デジタル活用のきっかけと問題意識
久野社長は、社内も含めた労働集約型産業の業界課題に対して、「みんなが幸せになる」ためにはどうすれば良いかという問いから改革をスタートされました。
しかし当時、組織内では経営層も含め「関係性が悪い」「心理的安全性が低い」状態が表面化していました。そこで久野社長が問い直したのは、「一人ひとりは悪くないのに、なぜ組織になるとそうなるのか」という点でした。原因を個人の問題ではなく構造の問題であると分析し、以下の「二大ストレス」が組織文化を悪化させていると考えました。
・工期見積もりの不透明さ: 経験・勘・度胸(KKD)への依存
・段取り変更の頻発: 計画性の低さによる無駄な作業の発生
● 「仕組み」から変えるアプローチ
組織を変えるには理念と基準の2つが必要ですが、まずは基準から着手することが重要だと考え、自身の専門である生産管理の視点から環境整備に着手されました。
・ 計画のある世界の構築: 作業量を平準化し、現場の混乱を言語化。
・ 共通基準の確立: 作業標準を仕組み化し、「とにかく実行」する姿勢を徹底。
様々な取り組みを行う中で、データ化についても新たな気づきがありました。以前から紙の日報をOCRで読み取り作業分析を行っていましたが、その正確性を確認するために職員のヘルメットにRFIDを付けて得た動線と突き合わせると、日報の情報は信頼性に問題があることが判明しました。日報などの記録はその意味を理解せずに「やらされる」と “記録のための記録”になってしまうという教訓でした。
● 組織文化の変革と「関係性の質」
改革は外部任せにせず、現場も含め自分たちで決めて進めることを重視。社長や管理者が現場と現実を重視し、共に思考し、共に動き、妥協せず理想を追求する姿勢が語られました。
小集団活動を通じて現場と共に理想を追求する中で、本質はシステム導入ではなく、人の意識と組織文化の改革であることが強調されました。
また、いきなり数字目標を追うと関係性の質が悪化するという指摘も印象的でした。まずは信頼を基盤とした関係性の質を高めること。「大事なことは数値化できない」。人と人との温かみある結びつきをつくることが、結果を生む土台になるというメッセージでした。
● 久野社長からのメッセージ
「現場と現実を重視し、共に思考し、共に動くこと」
「数字を追う前に、人と人との温かみある結びつきをつくること」
「妥協せず、自分たちで決めて進める覚悟を持つこと」
● 講師によるポイント解説
事例発表を受けて講師からは、受注量平準化には営業側の工夫も不可欠である点、DXへの反発は信頼と小さな成功体験の積み重ねで乗り越えられること、社員が安心して働ける環境を整えることこそ経営者しかできない役割であることが補足されました。
3 参加者との質疑応答、交流会
事例発表後には、登壇企業・講師・支援機関のIT専門家と参加者による交流会を実施しました。
参加者は自社の課題を踏まえて久野社長へ直接質問したり、専門家へ気軽に相談したり、参加者同士で情報交換を行うなど、活発な交流が生まれていました。
4 ご参加いただいた皆様の感想
アンケートでは、次のような声が寄せられました。
・「現場と具体的な関わりが聞けて大変参考になりました」
・「一緒にやる努力、今日から見習っていきたいと思います」
・「ツールありきではなく、社内の徹底した環境整備と業務分析が肝要と理解できました」
久野社長の熱のこもった講演に心を打たれた方も多かったようです。
5 最後に
全6回シリーズで実施された今年度のDX×交流イベントは今回が最終回でした。本イベントをきっかけに、相談窓口への相談につながったケースは20件以上にのぼりました。
広島県では今後もDX推進に向けた取組を進めてまいります。今後の予定は広島県DX推進コミュニティのサイトをご覧ください。
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